自分自身の転職経験でわかったのは、第二新卒の転職者が増えていて、企業も未経験でも優秀な若手層を求めていること。年齢が若い20代の採用は実務経験が少なくても、ポテンシャルが期待できれば採用される恵まれた立ち位置にあります。
なので20代の転職では、未経験の業界や職種の変更がしやすいのです。30歳ではキャリアが固まり、転職を考えても他の職種での転職は難しくなる傾向です。
また新卒と違い、転職ではエージェントを活用でき、雇用市場を熟知するキャリアアドバイザーの助けを借りて、自分の希望に合う転職を目指すことも。エージェントは内定が取れるように全力でサポートしてくれ、時には経験が不足していても企業と交渉したり、未経験でも応募できる求人を紹介してくれることもあります。
第二新卒、そして20代未経験でも転職しやすいおすすめは…？
自分自身の経験も踏まえ、行き着いた結論が「20代・未経験の転職でおすすめは絶対にITエンジニア」だということ。まだまだ成長が見込めるIT業界であり、その中でも人材不足のITエンジニアは、いま20代が未経験でも転職を目指すべき職種だと思います。
まだ自信を持っておすすめできる理由が、未経験からでもITエンジニア転職を成功できる方法（転職保証のあるおすすめプログラミングスクールや、IT業界専門エージェントの存在など）が豊富に揃っているからです。
では20代・未経験での転職で、ITエンジニアをおすすめする理由と転職を成功させる方法について詳しく説明していきます。
20代未経験でもITエンジニア転職をおすすめする5つの理由
WEB・IT系企業は第二新卒・20代の人材を高く評価しています。社風も若いので、「若い人材=ポテンシャルが高い」と考えているうえ、IT業界は変化が激しいため、常に若くて柔軟な人材を求めています。実際に第二新卒で求人を出している大手企業は、楽天、ヤフー、リクルート、DeNA、GMO TECH、クックパッドなど。
そのようなIT企業で、エンジニアとして転職をおすすめする理由は以下の5つです。
理由①ITエンジニア人材が不足、企業の採用ニーズが高い
WEBアプリやIoT技術などIT技術の進化は早く、このような技術に対する市場は今後もいろんな分野で拡大していくのに、日本の労働力人口は減少へ。
経済産業省が2019年に発表した「IT人材需給に関する調査」によると、2019年を以降、IT業界での人材供給は減少に転じ、ますます人材不足が深刻化し、2020年で30万人、2030年だど45万人の不足（中位シナリオ）と予測されています。
このように人材不足のIT・WEB企業では将来を見据えて技術者の雇用を行うところもあり、採用ニーズが高いので、これからキャリアを積んでいく20代の転職希望者にとってはチャンス！しかも未経験でも応募できる求人もあるので、やる気があり、ポテンシャルが高い人材であれば異業種からの転職がうまくいく可能性は大いにあると言えます。
理由②SEやプログラマーの仕事は他の職種と比較して年収が高い
国税庁による平成29年度の「民間給与実態統計調査」によると、情報通信業の平均年収は約598万6000円で、建設業、製造業、卸売業、小売業などを含む業種全般の平均年収は約432万2000円。IT関連事業が含まれる情報通信業の平均年収は全業種の平均よりもかなり高いので、IT企業への転職で年収アップを狙うことができます。
また経済産業省の「IT関連産業の給与等に関する実態調査結果（平成29年）」で報告されているIT業界での職種別年収平均を見てみると、システム開発関連企業の場合、
高度SE・ITエンジニア（基盤設計担当・ITアーキテクト） 778万円
SE・プログラマ（顧客向けシステムの開発・実装）593.7万円
SE・プログラマ（ソフトウェア製品の開発・実装）568.5万円
IT技術スペシャリスト（特定技術（DB・NW・セキュリティ等））758.2万円
またインターネット関連企業の場合では、
営業・マーケティング 682.1万円
プロデューサー／ディレクター 792.9万円
エンジニア／プログラマ 592.2万円
コンテンツクリエイター／デザイナー 411万円
顧客サポート／ヘルプデスク 390.9万円
というように、SE、エンジニア、プログラマーなど技術系の職種の平均年収はいずれも高いことが、この調査結果からわかります。
理由③30代・40代になるほど未経験からITエンジニア転職は難しい
変化に柔軟に対応でき、伸びしろを評価してもらえるポテンシャル採用が狙えるのは20代の転職希望者。経験があまりない、もしくは全くの未経験でも、若いほどエンジニアになれる可能性が高くなるのが現状です。
IT業界では、30代、40代の転職者の多くはスキルがある経験者で、この年代では未経験だとかなり難しくなる様子。IT企業の多くが従業員の平均年齢が30代前後と他の業界に比べて低く、年齢が高いほど転職しづらいのが実際のところです。
またITエンジニアへの転職保証付きのプログラミングスクールの場合、多くが人材需要の高い20代のみが対象などの年齢制限があり、転職エージェントでもIT業界への求人紹介は、20代の若い年齢層に対して多く行われる傾向にあるようです。
理由④専門性・スキルが高まればフリーランスとして自宅などで働ける
高いIT技術や優れたスキルがあると、フリーランスとして独立も可能。場所や時間を選ばす自分のライフスタイルにあった合った、自由度の高い働き方への注目度は高まっていて、フリーランスを目指す20代も増えています。IT業界へ転職して実務経験を積み、高い技術やスキルを身につければ、将来フリーランスとしての道も開けます。
フリーランスの技術者に求められるのは、WEBサイト制作ではスクリプト言語のHTML、CSS、JavaScriptやWordPressに採用されているプログラミング言語のPHPの知識やスキル、またWEBサービス、アプリ開発ではJava、Rubyといったプログラミング言語のスキルや開発経験。
20代のうちにITエンジニアとして転職し、企業での実務経験を積んでスキルアップすれば、通勤のストレスなどから解放されて自宅で仕事できる、本当に理想的な働き方をまだ若いうちに選択することも夢ではありません。
理由⑤未経験でも就職・転職保証付きのプログラミングスクールがある
未経験だし、知識も技術もないからIT業界への転職は無理、と思っている方は多いと思います。しかし未経験でも短期間に即戦力となるITエンジニアを育て、手厚い転職支援サービスを提供しつつ、求人案件を紹介するプログラミングスクールがあります。
規定により受講料金を返金してくれるところもあり、実質無料でスキルを身につけ、転職することが可能。実績のあるスクールでは転職成功率が非常に高く、失敗することがあまりないので、安心してIT業界への転職活動ができます。もし未経験からITエンジニアを目指すなら、こういったプログラミングスクールへ相談をしてみることをおすすめします。
20代未経験者がITエンジニア転職を成功させる方法と流れ
20代の未経験者がITエンジニアとしての転職を成功させるには、先に触れたようにプログラミングスクールでスキルを身につける、または転職エージェントなどを利用して未経験OKの求人を見つける方法があります。いずれも20代の若い年齢層が有利なので、思い立ったらすぐに行動を。
プログラミングスクールでシステム開発スキルを身につける
未経験からITエンジニアとしての転職は可能ですが、やはり基礎的なプログラミング言語の知識は必要です。多くのプログラミングスクールでは未経験者を対象に、WEBサービス開発に必要なHTML、CSS、JavaScript、Java、Rubyなど需要の高いプログラミング言語のスキルが、短期間で転職ができるレベルに到達できるように教え、また実務でよく使われるツールや、チームでの開発方法を取り入れた授業を展開するところも多数。
さらに現役のエンジニアがメンターとして勤務し、開発現場さながらにコードをチェックし、現場での経験を踏まえた指導を行うスクールもあります。
また未経験でのIT業界への転職では、資格取得に向けて勉強していたり、すでに資格を取得していると転職が有利になることもあるので、プログラミングの習得以外にもIT技術者のための資格取得について検討してみてください。
例えば経済産業省が認定する情報処理関連の国家試験では、エントリーレベルの「ITパスポート試験」、その次に高いレベルの「基本情報技術者試験」などがあります。
ネットワークエンジニアを目指すなら、シスコシステムズ社認定の「CCNA」の資格が有名です。独学で資格取得のための勉強もできますが、試験対策が万全のスクールで学習する方がより効率的です。
受講後に転職サポートや転職保証を提供するスクールを利用すれば、未経験からの転職成功の可能性がより高くなります。100％に近い転職成功率を誇っているところもあり、このようなスクールでの受講が成功への近道かもしれません。
IT業界専門エージェントなどで未経験OKの求人を見つけて就職
ある程度のプログラミング・スキルがある方がもちろん転職しやすいですが、人材不足のIT業界では経験を問わず採用して、入社後の研修で必要とする人材を育成する企業もあります。こういった求人情報をより多く見つけるには、IT業界専門エージェントを利用するのが最も効率的。多くのIT企業とつながりがあるエージェントは、未経験OKの求人案件も持っています。
IT業界への転職支援実績がある、経験が豊富なキャリアアドバイザーを味方につけて、面接対策や選考書類の添削などのサポートをフル活用しながら、20代のうちに転職活動をすることをおすすめします。
キャリア・実務経験を積み、フリーランスとして独立も可能
20代の未経験でIT企業へ転職し、実務経験を積んでスキルアップした後に開けるのはエンジニアとしてフリーランスになる道。
技術があれば、正社員として働きながら副業としてフリーランスのエンジニアとして働くことも、完全に独立して、場所、時間に縛られず常に自由に仕事が出来るフリーランスを目指すこともできます。
またフリーランスになる大きな魅力は年収アップが見込めること。最近ではフリーランスエンジニアの数も増加傾向にあり、また20代の若い年齢層のフリーランスの割合も増えています。
多くのフリーランスエンジニアはSNSなどを活用して仕事を得ていますが、最近ではフリーランスのための専門エージェントがあり、常時さまざまな仕事を紹介してもらえるので、自分を売り込む営業をする時間がセーブでき、ある程度安定した収入を確保できます。仕事を請け負った場合、依頼した企業への料金請求もエージェントが担当してくれるので、請求処理や入金にまつわる心配ごとからも解放されます。
今は未経験であっても、転職しやすい20代のうちにプログラミングスクールや転職エージェントを利用して、エンジニアとして転職を成功させ、実務経験を積んで高い技術を身につければ、フリーランスエンジニアへ転身できる可能性は大いにあると言えます。
未経験者におすすめの転職保証付きプログラミングスクール
未経験でも短期間にプログラミングのスキルが習得できるだけでなく、転職支援が受けられたり、受講料のキャッシュバック制度を提供して転職を保証しているおすすめのプログラミングスクールは以下の通りです。
テックエキスパート：20代・未経験でもITエンジニアに転職保証
テックエキスパート（TECH::EXPERT）は通学型のプログラミングスクールで、20代・未経験でも最短10週間で効率的にWEBサービスやアプリの開発で必要なプログラミングが学べるカリキュラムが用意されています。最後まで受講を続けて卒業する生徒の割合は96％とかなり高く、途中で脱落する人が少ないのもポイントです。受講には事前選考が行われますが、エンジニアとして転職しやすい20代が優遇されているようです。
授業は実際の開発現場と同じようにチーム開発が取り入れられているので、プログラミングを学びながら実務環境の雰囲気を体験でき、転職活動でもその経験をアピールできます。
テックエキスパートでは、受講生の転職成功率が99％という高い実績がありますが、もし受講後にITエンジニアとして内定が出なかった場合、受講料金が全額返金される転職保証が付いています。転職支援サービスでは専属アドバイザーとのキャリアプランの相談ができたり、面接対策や選考書類の添削、求人案件の紹介などの手厚いサポートが受けられます。
ポテパンキャンプ：実質無料のプログラミングスクール
ポテパンキャンプ（POTEPAN CAMP）は未経験者も数多く受講するオンライン完結型のプログラミングスクール。3ヶ月〜4ヶ月でプログラミング言語のRuby、フレームワークのRuby On Railsを使用したWEBサービス開発ができるスキルを身につけることを目指します。優れた人材を育てるために経験豊富な現役エンジニアが指導し、コードのレビューが実務レベルで行われるので開発スキルが身につきやすいと評判です。
スクールの運営会社はエンジニア転職エージェントでもあるので、取引先のIT企業からさまざまなフィードバックを受けており、それに基づいたカリキュラムでレッスンが行われるので、採用企業が求める技術を習得できるというメリットがあります。
受講終了後にポテパンの紹介で転職すれば受講料が全額返金されるので、エンジニアとしての技術習得からIT業界への転職まで、全て無料で実現することが可能です。
ネットビジョンアカデミー：無料でITエンジニアに必要な資格を取得
ネットビジョンアカデミー（NVA）はIT業界でも需要が高いネットワークエンジニアを育成するためのスクールで、未経験者も数多く受け入れています。
経験がなくても1ヶ月でネットワークエンジニアの資格「CCNA」を取得できるレベルになるよう座学・実習を行い、ビジネスマナーから転職活動対策、求人紹介といったサポートサービスまで全て無料で提供されるのが大きな特徴。
さらに地方在住者が東京にあるネットビジョンアカデミーの教室で受講・転職活動しやすいよう、2ヶ月間のシェアハウス賃貸料を無料にするキャンペーンも実施。金銭的に無理なく資格取得とITエンジニアとしての転職を目指しやすい環境が整っています。
ギークジョブ：第二新卒向け無料プログラミングスクール
ギークジョブ（GEEK JOB）の未経験転職支援コースは20代を対象に、最短1ヶ月でプログラミング技術が身につく転職支援付きのコースを無料で提供する通学型のプログラミングスクール。WEBアプリ開発のスキルを習得するプログラミング・コースと、インフラ構築に必要な技術を身につけるネットワークエンジニア・コースの２コースが設けられています。
レッスンと並行して、経験豊富なキャリアアドバイザーによる就職面接対策、選考書類の添削といった転職支援が行われます。
ギークジョブの大きな特徴は、卒業生の転職成功率が97.8％ということ。スクールを運営するグルーヴ・ギアが取引する優良企業約500社の中から、それぞれの希望やスキルに合った企業の求人案件を紹介してくれます。
DMM WEBCAMP～東京・大阪に校舎かつ転職保証も
DMM WEBCAMPは、東京の渋谷・新宿、大阪の難波に教室があるプログラミングスクールで、20代の未経験者でも3ヶ月でプログラミングを学び、さらに受講終了後3ヶ月以内にITエンジニアとして就職できなければ、受講料を全額返金するという転職保証制度（20代限定）を設けています。
受講者の95%以上がプログラミング未経験者ですが、転職成功率は98%と非常に高く、安心してIT業界への転職を目指すことができます。
教室は午前から夜遅くまで自由に利用でき、講師も常駐しているのでプログラミングの学習をどんどん進められます。さらに専属のキャリアアドバイザーが、選考書類の添削、就職の最終面接までのフォローなど、ITエンジニアとしての転職を徹底して支援するため、高い転職成功率を実現しています。
2019年10月に開設の「DMM WEBCAMP 転職コース 専門技術講座」は厚生労働省指定の「専門実践教育訓練給付金制度」の対象となっているので、条件を満たせば高額の給付金を受け取れます。
まとめ～30代・40代では遅い！IT転職するなら20代が絶対！
第二新卒、20代だと未経験の業界や職種への転職がしやすく、特にITエンジニアとしての転職はおすすめという結論に至った理由は以下の通りです。
- 技術の進化とともにIT関連市場は拡大しているが、常にエンジニアなどの人材が不足
- SEやプログラマーといったITエンジニアは他の職種と比較して年収が高い
- IT企業では20代の若い年齢層の人材を求める傾向があり、30代・40代になるほど未経験からITエンジニアとしての転職は難しい
- 専門性・スキルが高まれば、自由な働き方が実現できるフリーランスとして独立も可能
- 未経験でも就職・転職保証付きのプログラミングスクールがある
ITエンジニアは20代であれば未経験でも転職成功の可能性が高い上、人材ニーズも高く、高年収も確保しやすいのです。転職を考えている方は、まずプログラミングスクールや転職エージェントに登録するなど、すぐに行動を起こしましょう！